PXBKT-PRO V3.5 PhantomX固定ブラケット説明書

PhantomXをX68000本体基板に固定するブラケット「PXBKT-PRO V3.5」(頒布2026/2~, 対象機種: X68000 PRO(II)(HD), PRO型のPIONEER OEM) の特徴や取り付け、使用方法を説明する公式マニュアルです。本品はBOOTHショップのmcafe工房で頒布しています。

本品の特徴

・PhantomXを固定して脱落を防止します。
・PhantomXの取り付けミスを予防します。
Raspberry Piを冷却する40mmファンを取り付け可能です。
・リロケータとベースボードをX68000に固定したままRaspberry Piだけを取り外せます。
・V3.5では素材をABSに変更し、耐熱性が向上しました。機能は従来と変わりません。(V2, V3は欠番です)
Raspberry Pi 4B用のケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を装着できます。このためのパーツがV3.5では標準で付属します。(N300は付属しません)
・リロケータのピンが短いタイプと長いタイプの両方に対応しています。

注意事項:必ずお読みください

・取り付け作業を始める前に、下記手順の全体を読んで流れや注意事項を把握してください。

・本品はユーザー様ご自身でサポート材 (3Dプリンターで造形する際に作られる土台) を除去していただきます。

Raspberry Pi 4Bを使用する場合は、冷却ファンの使用を強くお勧めします。ファンレスで運転するとRaspberry PiのSoCが70℃近くになることがあります。

・HDD内蔵機では、SASIフラットケーブルの取り回しが窮屈になります。ただし、稼働に影響はありません。

・本品は家庭用FDM方式3Dプリンターで製造しているため、多くの場合造形に以下のような欠点があります。積層痕の不揃い、小さな隙間や凹凸、変色や焦げの付着など。機械的機能が損なわれない程度なら出荷対象としています。なお、サポート材を取り除いたら大きな欠損が現れたような場合はご相談ください。

セットの内容

・ブラケット本体
・ステーA1, ステーB1
・ステーCL, ステーCH
・ステーA2, ステーB2, ステーD
・スペーサー1, スペーサー2
・ねじ、ワッシャー類
・(オプション) プラスドライバー組み立てキット (ドライバービット、ハンドル、Oリング)

ねじ、ワッシャー類の内訳

1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・3個
2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・2個
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個
4) バインド B-1タッピングねじ 3 x 10mm・・・1個
5) バインドねじ M3 x 10mm・・・1個
6) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・5個
7) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個
8) バインドねじ M3 x 14mm ・・・2個

Tips: ねじの頭が少し平たいのが「バインド」、丸っこいのが「なべ」です。
「B-1」は、ねじを切り進むための切り欠きがある強力タイプのタッピングねじです。
Caution: タッピングねじをねじ込む相手は金属よりはるかに弱い樹脂ですので、強く締めすぎないようにします。

(参考) Raspberry Pi 4B用ケース型ヒートシンク「Geekworm N300」について

使用することでRaspberry Pi 4BのSoC温度が約5-10℃低下します。室温やX68000本体の通気状態などによります。
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファンなし・・・70℃
・N300使用、冷却ファンなし・・・60℃
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファン使用・・・55℃
・N300使用、冷却ファン使用・・・45℃
 (室温25℃, 12時間放置後)

必要工具

・付属プラスドライバー、または一般のプラスドライバー太さ1番と2番。
付属ドライバーは、下記手順の項番3-3や項番4で壁際のねじを回すときに柄が細いドライバーの方が便利であること、また項番3-3と項番10-2で拡張スロット基板のねじを回すときに短めのドライバーが必要なために用意しました。
・ハサミ、ナイフ、ラジオペンチなど (必要に応じてサポート材除去に使用)
・接着剤 (手順項番1-2.参照)

付属ドライバーの組み立て方と使用方法

ドライバーハンドル(柄)の薄いバリを取り去り、表面の溝にOリングをはめます。ドライバービットを奥に当たるまで差し込みます。グラグラするのは仕様です。
ビットは1番と2番のコンビになっており、ねじの太さに合わせて向きを入れ換えて使います。ビットがOリングに引っ掛かって抜き取りにくいときは、左右にこじりながら抜くと簡単に抜けます。
ハンドルの頭に3mmまたは4mmの六角レンチ (付属しません) を差し込んで延長できるようになっています。ただし、特に3mm六角穴の耐久性は低いため、本締めには使用できません。

Caution: ドライバービットは弱めの磁気を帯びていますので、フロッピーディスクなどの磁気に弱い物に近づけないようにします。

サポート材の除去

リンク先文書を参照してサポート材を取り除いてください。

mx5638.hatenablog.com

Geekworm N300・Raspberry Pi 4Bの組み立て方

N300の説明書に従い組み立てますが、最後にケースを閉じる4本のねじは指定のスペーサー形状のものではなく、六角穴ねじ (N300付属品) を使用します。

取り付け手順

・選択肢となっている作業項目は、見出しを青色で示しています。

・特記ない限り、プラスドライバーのビットは2番を使用します。

・Geekworm N300の取り付け有無により、下記手順の項番9, 11が分岐しています。他の手順は共通です。

1. リロケータの判別、長ピンの場合スペーサーの取り付け

PhantomX付属のリロケータ(白基板)は、ピンの土台部分の長さ(高さ)に2種類あります。Twitterで「短ピン (Short pin)」と「長ピン (Long pin)」と呼んでいましたので、この呼称に統一します。9割以上は短ピンで、長ピンは初期ロット品に限られます。

1-1. リロケータの判別方法

下図は2種類のリロケータを斜め下から見ており、上が長ピン (Long pin)、下が短ピン (Short pin) です。リロケータ下面のピンに注目します。
ピンの黒い台座部分の高さが約4.5mm、ピンも含む高さが約8mmあれば、長ピンのリロケータです。多くの場合、台座の側面に横方向の薄い線が見えます。
一方、台座の高さ約3mm、ピンも含めて約6.5mmなら、短ピンです。

また、ブラケットにリロケータを置いて真横から見たとき、ピンガードからピンが僅かに突き出て見えれば長ピン、ピンが引っ込んでいれば短ピンです。(下図)

Caution: この判別方法はPRO用ブラケット本品のみ当てはまります。

1-2. スペーサーの取り付け

長ピンのリロケータを使用する場合のみ、ブラケット全体を嵩上げするために本品のスペーサー2個をブラケットの足の裏に取り付けます (接着します)。足裏とスペーサーのポッチの数と向きを一致させ、スペーサーのポッチのある面を下 (メイン基板に接するよう) にします。
強固に接着する必要はなく、接着剤は何でも構いません。ゴム系やスーパーXが扱いやすいためお勧めします。

2. 冷却ファンの取り付け

冷却ファンは最初にブラケットに取り付けます。本品付属ねじ2本を使用し、ブラケット側面に40mmサイズのファンを内向きに固定します  (風をPhantomXに当てる方向)。付属ねじは10mm厚と5mm厚のファンで使えます。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個

3. X68000本体側の準備

メインの電源ケーブルを基板に挿した状態にしておくことをお勧めします。PhantomXの取り付け後に挿すことも可能ですが、狭くなるため不慣れだと難しいかもしれません。

以下、X68000本体を通常の横向き、前面パネルを手前にして置いた状態で説明します。

3-1. 初めてPhantomXをX68000に取り付ける場合

PhantomXの公式説明のとおり68000 MPUを本体から取り外し、PhantomX付属の丸ピン嵩上げソケットを取り付けます。また、ソケットのすぐ右奥に立っている電解コンデンサーを斜めに倒します。(公式説明をお読みください)

3-2. PhantomXを取り付け済みの場合

嵩上げソケットを本体メイン基板に残し、PhantomX全体を取り外します。そして、リロケータ (白基板)とベースボード (黒基板)は一体のまま、Raspberry Piだけを分離します。リロケータとベースボードも互いに分離する方が後で取り付けやすいのですが、分離時にピンを曲げてしまう可能性が高いです。

Caution: PhantomXとRaspberry Piのピンを曲げないよう、十分注意してください。

3-3. ねじの取り外し

本体メイン基板の2か所のねじ (図示) と、拡張スロット基板の右上のねじ (図示) を取り外します。これらのシャープ純正ねじは使いませんので保管しておきます。

Caution: ねじを回すときに拡張スロット基板に手が触れると、部品の足で怪我をします。厚紙などで基板を覆っておくことをお勧めします。

Tips: メイン基板の固く締まっているねじを最初に緩めるときは付属ドライバーのハンドルを指やペンチで力を入れて回しますが、緩んだ後はハンドルの頭に3mmか4mmの六角レンチを差し込んで延長すると回しやすくなります。手前側のねじを回すために延長する際は、前面のプラスチックパネルをずらすと現れるシャシー上部の穴 (緑四角で図示) に延長用六角レンチを通すようにします。(本来は長いドライバーの軸を通すための穴です)。
前面パネル内側上方に爪が3か所あり、左端と中央の爪は押し上げながら、右端の爪は右に押しながらパネルを手前にずらします。
Caution: パネルの爪が経年劣化していて折れるリスクがあります。(制作者経験済み)

 

4. ブラケットの仮固定

ねじ穴 (図示) を合わせてブラケット本体をメイン基板に置き、本品付属ねじ2個で少し緩く締めます (止まるまで締めてから約1回転戻す)。ブラケットを揺すると僅かに動くことを確認します。

使用ねじ類 :
・短ピンのリロケータ使用時
   2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・2個
・長ピンのリロケータ使用時
(項番1でスペーサー取り付け済み)
   8) バインドねじ M3 x 14mm ・・・2個

Tips: 項番3と同様にドライバーを六角レンチで延長すると回しやすくなります。

Caution: 個体差を吸収するため、リロケータとベースボードを取り付けるまではブラケットが動けるよう仮固定のままにしておきます。

5. リロケータの仮置き、位置調整

リロケータ裏のピンに曲がりがないことを目視確認しておきます。

リロケータをブラケットの所定の位置に置き、リロケータ裏のピンが嵩上げソケットのピン穴に軽くはまるよう、リロケータとブラケットの位置を互いに微調整します (まだソケットに強く挿しません)。ピンがソケットの穴にはまると僅かにリロケータが沈み、ブラケットの窪み1段目(上段)とリロケータ上面がツライチ(同一面)になります。(図示4か所。リロケータが重みで右奥に傾くため、手前を指で押さえて水平状態で確認します)

6. リロケータのはめ込み

橙色で示す箇所を強めに押し、リロケータをソケットに挿します。大抵はピンの片方の列が先に刺さりリロケータが傾きますが、慌てず両方の列を最後まで挿します。リロケータが水平になり、ブラケットの窪み2段目(下段)とリロケータ上面がツライチになったことを確認します。(図示4か所)
リロケータとベースボードが一体になっている場合は押し込みにくいため、特に慎重にリロケータに力をかけるようにします。

7. ベースボードの取り付け

ベースボード右手前のねじ穴とブラケットのねじ穴を合わせ、ベースボードをリロケータのソケットに挿します。右手前ねじ穴をねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。

使用ねじ類 :
6) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・1個
7) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個

使用ドライバービット : 1番 (細い方)

Caution: ねじの頭を舐めないように気を付けながら最後まで締めます。締め込みが不十分だと、ステーB1がねじの頭に当たり浮いてしまいます。

8. ブラケットの本固定

仮固定だったブラケットを、ねじ2個 (図示) を締めて本固定します。

Tips: 項番3,4と同様にドライバーを六角レンチで延長、または長軸のドライバーを使用すると締めやすいです。

Caution: 雌ねじ側が薄板のため強く締めすぎないようにします。

9. ステーAとステーBの取り付け

9-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

ステーA1とステーB1をそれぞれ、ねじ2個で取り付けます。ベースボードの押さえとRaspberry Piの土台になります。

使用ねじ類 :
5) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個

9-2. Geekworm N300ケースを取り付ける場合

ステーA2をねじ2個で取り付けます。ステーB2はねじ1個で取り付け、空いている方のねじ穴をブラケットの穴に合わせます。ベースボードの押さえとGeekworm N300の土台になります。

使用ねじ類 :
5) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・3個

10. ステーCの取り付け

10-1. ステーCの選定

ステーCはリロケータの高低 (長ピン・短ピン) に応じて高さが2種類あります。
・短ピンのリロケータ使用時
  →「L」マークのあるステーCLを使用します。('L' is for Short pin relocator board.)
・長ピンのリロケータ使用時 (項番1でスペーサー取り付け済み)
  →「H」マークのあるステーCHを使用します。('H' is for Long pin relocator board.)

10-2. ステーC上側の固定

ステーCの「L」「H」マークがない方を上にします。上側を本品付属ねじで拡張スロット基板に取り付け、下側ねじ穴をステーBのねじ穴と合わせます。

使用ねじ類 :
5) バインドねじ M3 x 10mm・・・1個

10-3. ステーC下側の固定

ステーCの下側を本品付属ねじでステーBに固定します。
ステーCのねじ穴が僅かに余裕のあるサイズになっており、この部分で個体差を吸収します。ステーBのねじ穴と位置が合わないときは拡張スロットユニット自体の取り付けが緩んだり曲がったりしていないか確認し、必要なら修正します。

使用ねじ類 :
4) バインド B-1タッピングねじ 3 x 10mm・・・1個

11. Raspberry Piの取り付け

11-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

Raspberry Piをベースボードに挿し、ねじ留めします。ねじ穴が少しずれているときはステーA1, B1の取り付けを緩めて位置を合わせます。(全く合わない場合はRaspberry Piのピンがずれていないか確認します)

使用ねじ類 :
6) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・4個 (Pi Zero系は2個)

使用ドライバービット : 1番 (細い方)

Tips: 通常は4個すべてのねじ穴を固定する必要はなく、2個でも十分と思われます。図は2か所で固定の例。

11-2. Geekworm N300ケースを取り付ける場合

Geekworm N300に組み込んだRaspberry Pi 4Bをベースボードのソケットに挿します。N300の角穴がぴったりのサイズで作られているため、ピンがずれることはありません。

ステーDの爪をステーA2の凹みの下に引っ掛け、倒してGeekworm N300を押さえます。

ステーDとステーB2を共締めします。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

12. 冷却ファンの配線

冷却ファンの電源を任意の場所から配線します。自己責任で行ってください。


取り付け方法は以上です。

 

Raspberry Piだけを取り外す方法

Raspberry PiをステーA,Bに固定しているねじを外すことで、ベースボードやリロケータをブラケット側に残したままRaspberry Piを安全に取り外すことができます。
または、Geekworm N300ケースを押さえているステーDを取り外します。

PhantomX全体をX68000本体から取り外す方法

ブラケットをメイン基板に固定している2個のねじを外します。ブラケットをメイン基板からなるべく垂直に引っ張ります (多少こじる方が抜けやすいです)。リロケータが嵩上げソケットから抜けて、全体を取り外すことができます。(嵩上げソケットは抜けません)

Caution: ブラケットにリロケータが付いたままX68000本体へ再度取り付けることはお勧めしません。リロケータのピンをソケットに挿すことが困難なため、分解して取り付け手順の最初から実施してください。

参考:取り付け・取り外しを繰り返す場合のTips

何度も付け外しを行うことは、ピンとソケットにとって自動車の世界で言う「シビアコンディション」での使用なのかもしれません。このような場合、接点復活剤をピンに薄く塗布しておくと潤滑性が増して摩耗が軽減されます。PhantomXの公式では特に言及されていませんので、自己責任で行ってください。本品の開発に際してKURE接点復活スプレーを綿棒でピンに塗布してリロケータやベースボードの抜き差しをこれまでに数百回行いました。接点復活剤のお陰か不明ですが、接触不良やピン折損などの問題は一度も起きていません。
ちなみに、SDIP丸ピンタイプソケットの抜き差し回数の寿命は、製品によりますが日本製の物でも50回程度が一般的な仕様のようです。

 

以上

 

PXBKT-AES V3.5 PhantomX固定ブラケット説明書

PhantomXをX68000本体基板に固定するブラケット「PXBKT-AES V3.5」(頒布2026/1~, 対象機種: X68000 ACE/EXPERT(II)/SUPER) の特徴や取り付け、使用方法を説明する公式マニュアルです。本品はBOOTHショップのmcafe工房で頒布しています。

本品の特徴

・PhantomXを固定して脱落を防止します。
・PhantomXの取り付けミスを予防します。
Raspberry Piを冷却する40mmファンを取り付け可能です。
・リロケータとベースボードをX68000に固定したままRaspberry Piだけを取り外せます。
・V3.5では素材をABSに変更し、耐熱性が向上しました。機能は従来と変わりません。(V2の次がV3.5で、V3は欠番です)
・リロケータのピンが短いタイプと長いタイプの両方に対応しています。(V2~)
Raspberry Pi 4B用のケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を装着できます。このためのパーツがV3.5では標準で付属します。ただし、物理的な制約からピンが短いタイプのリロケータとの組み合わせに限られます。(V2~)

注意事項:必ずお読みください

・取り付け作業を始める前に、下記手順の全体を読んで流れや注意事項を把握してください。

・本品はユーザー様ご自身でサポート材 (3Dプリンターで造形する際に作られる土台) を除去していただきます。

Raspberry Pi 4Bを使用する場合は冷却ファンの使用を強くお勧めします。ファンレスで運転するとRaspberry PiのSoCが70℃近くになることがあります。

・本品は家庭用FDM方式3Dプリンターで製造しているため、多くの場合造形に以下のような欠点があります。積層痕の不揃い、小さな隙間や凹凸、変色や焦げの付着など。機械的機能が損なわれない程度なら出荷対象としています。なお、サポート材を取り除いたら大きな欠損が現れたような場合はご相談ください。

セットの内容

・ブラケット本体
・ステーA, ステーB1, ステーC1
・ステーD, ステーB2, ステーC2
・スペーサー1, スペーサー2, スペーサー3
・ねじ、ワッシャー類

ねじ、ワッシャー類の内訳

1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・3個
2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
3) バインド B-1タッピングねじ 3 x 12mm ・・・2個
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・5個
5) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・6個
6) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個
7) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

Tips: ねじの頭が少し平たいのが「バインド」、丸っこいのが「なべ」です。
「B-1」は、ねじを切り進むための切り欠きがある強力タイプのタッピングねじです。
Caution: タッピングねじをねじ込む相手は金属よりはるかに弱い樹脂ですので、強く締めすぎないようにします。

(参考) Raspberry Pi 4B用ケース型ヒートシンク「Geekworm N300」について

使用することでRaspberry Pi 4BのSoC温度が約5-10℃低下します。室温やX68000本体の通気状態などによります。
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファンなし・・・70℃
・N300使用、冷却ファンなし・・・60℃
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファン使用・・・55℃
・N300使用、冷却ファン使用・・・45~50℃

必要工具

・プラスドライバー2番 (3mmねじ用)
・プラスドライバー1番 (2.6mmねじ用)
・ハサミ、ナイフ、ラジオペンチなど (必要に応じてサポート材除去に使用)
・接着剤 (手順項番1-2.参照)

サポート材の除去

リンク先文書を参照してサポート材を取り除いてください。

mx5638.hatenablog.com

Geekworm N300・Raspberry Pi 4Bの組み立て方

N300の説明書に従い組み立てますが、最後にケースを閉じる4本のねじは指定のスペーサー形状のものではなく、六角穴ねじ (N300付属品) を使用します。

取り付け手順

・選択肢となっている作業項目は、見出しを青色で示しています。

・特記ない限り、プラスドライバーは2番を使用します。

・Geekworm N300の取り付け有無により、下記手順の項番9, 10が分岐しています。他の手順は共通です。

1. リロケータの判別、長ピンの場合スペーサーの取り付け

PhantomX付属のリロケータ(白基板)は、ピンの土台部分の長さ(高さ)に2種類あります。Twitterで「短ピン (Short pin)」と「長ピン (Long pin)」と呼んでいましたので、この呼称に統一します。9割以上は短ピンで、長ピンは初期ロット品に限られます。

1-1. リロケータの判別方法

下図は2種類のリロケータを斜め下から見ており、上が長ピン (Long pin)、下が短ピン (Short pin) です。リロケータ下面のピンに注目します。
ピンの黒い台座部分の高さが約4.5mm、ピンも含む高さが約8mmあれば、長ピンのリロケータです。多くの場合、台座の側面に横方向の薄い線が見えます。
一方、台座の高さ約3mm、ピンも含めて約6.5mmなら、短ピンです。

1-2. スペーサーの取り付け

長ピン (Long pin) のリロケータを使用する場合のみ、ブラケット全体を嵩上げするために本品のスペーサー3個をブラケットの足の裏に取り付けます (接着します)。足裏とスペーサーのポッチの数と向きを一致させ、スペーサーのポッチのある面を下 (メイン基板に接するよう) にします。
強固に接着する必要はなく、接着剤は何でも構いません。ゴム系やスーパーXが扱いやすいためお勧めします。

Caution: スペーサー2と3は、ねじ穴の形状が微妙に異なるため区別します。

2. 冷却ファンの取り付け

冷却ファンは最初にブラケットに取り付けます。本品付属ねじ2本を使用し、ブラケット側面に40mmサイズのファンを内向きに固定します  (風をPhantomXに当てる方向)。付属ねじは10mm厚と5mm厚のファンで使えます。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個

3. X68000本体側の準備

X68000本体を横に倒し、メイン基板が水平になるように置いた状態で説明します。

3-1. 初めてPhantomXをX68000に取り付ける場合

PhantomXの公式説明のとおりメイン基板 (金属シャシー含むユニット) を本体から取り外してシールド板 (基板表側を覆う薄い金属板) と68000 MPUを除去し、PhantomX付属の嵩上げソケットを取り付けます。
そしてメイン基板ユニットを本体に戻しますが、下図(項番3-2.)で示す3か所のねじは取り付けません。このシャープ純正ねじは使わないため、保管しておきます。

3-2. PhantomXを取り付け済みの場合

MPUの嵩上げソケットを残してPhantomXを取り外し、リロケータ (白基板)、ベースボード (黒基板)、Raspberry Piの三つに分離します。本体メイン基板の3か所 (図示) のねじを外します。このシャープ純正ねじは本品では使わないため、保管しておきます。
Caution: PhantomXの分解時にピンを曲げてしまいやすいので、十分注意してください。一気にピンを抜かずに少しずつ均等に抜く方が安全です。

4. ブラケットの仮固定

ねじ穴 (図示) を合わせてブラケット本体をメイン基板に置き、本品付属ねじ3個で少し緩く締めます (止まるまで締めてから約1回転戻す)。ブラケットを揺すると僅かに動くことを確認します。

使用ねじ類 :
・短ピンのリロケータ使用時
   2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
・長ピンのリロケータ使用時
(項番1でスペーサー取り付け済み)
   7) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

以後の説明では、ブラケットの上下左右を絶対位置で表します (図示)。

5. リロケータの仮置き、位置調整

リロケータ裏のピンに曲がりがないことを目視確認しておきます。

リロケータをブラケットの所定の位置に置き、リロケータ裏のピンが嵩上げソケットのピン穴に軽くはまるよう、リロケータとブラケットの位置を互いに微調整します (まだソケットに強く挿しません)。ピンがソケットの穴にはまると僅かにリロケータが沈み、ブラケットの窪み1段目(上段)とリロケータ上面がツライチ(同一面)になります。(図示4か所。リロケータが重みで右上へ傾くため、手前を指で押さえて水平状態で確認します)

----

6. リロケータのはめ込み

緑色で示す箇所を強めに押し、リロケータをソケットに挿します。大抵はピンの片方の列が先に刺さりリロケータが傾きますが、慌てず両方の列を最後まで挿します。リロケータが水平になり、ブラケットの窪み2段目(下段)とリロケータ上面がツライチになったことを確認します。(黄色の図示4か所)

7. ベースボードの取り付け

ベースボード右上角とブラケット右上角 (三角矢印) を合わせ、ベースボードをリロケータのソケットに挿します。右2か所をねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。
使用ねじ類 :
5) バインドB-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・2個
6) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個

使用ドライバー : 1番

Tips: ねじの頭を舐めないように気を付けながら最後まで締めます。締め込みが不十分だと、後の工程でステーB1がねじの頭に当たり浮いてしまいます。

8. ブラケットの本固定

仮固定だったブラケットのねじ3個 (図示) を締めて本固定します。

Tips: ブラケット右上角 (三角矢印) の直下にある脚は、メイン基板から約1.5mm浮いた状態になります (長ピンリロケータだと約3.5mm浮きます)。ブラケットが過度に撓まないようにする支えです。

Caution: 雌ねじ側が薄板のため強く締めすぎないようにします。

9. ステーA, B, Cの取り付け

9-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

ステーAとステーC1を合体させます。ステーC1のねじ穴がサポート材で塞がっていたら、ねじで突いたりして除去します。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

合体済みステーAを、ねじ3個でブラケット左側に取り付けます。

使用ねじ類 :
3) バインド B-1タッピングねじ 3 x 12mm ・・・2個
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

ステーB1をねじ2個で右側に取り付けます。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

9-2. Geekworm N300ケースを取り付ける場合

ステーAとステーC2を合体させます。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

合体したステーAにステーDを組み付ける練習をしておきます。後の工程で手探りで組み付けるためです。
ステーDの爪をステーAの凹みの下に引っ掛け、隙間がなくなるように組みます。

組み付けた状態。ステーDがN300を固定します。

合体済みステーAを、ねじ3個でブラケット左側に取り付けます。(練習したステーDは、まだ取り付けません)

使用ねじ類 :
3) バインド B-1タッピングねじ 3 x 12mm ・・・2個
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

Tips: ねじを先にステーに通しておいて所定の位置へステーを置くと、ねじを落とす事故を防ぎやすいです。

次にステーB2をねじ1個で右側に取り付け、空いている方のねじ穴をブラケットの穴に合わせます。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

10. Raspberry Piの取り付け

10-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

Raspberry Piをベースボードに挿し、ねじ留めします。ねじ穴が少し合わないときはステーA, B1の取り付けを緩めて位置を合わせます。(全く合わない場合はRaspberry Piのピンがずれていないか確認します)

使用ねじ類 :
5) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・4個 (Pi Zero系は2個)

使用ドライバー : 1番

Tips: 通常は4個すべてのねじ穴を固定する必要はなく、2個でも十分と思われます。図は2か所で固定の例。

10-2. Geekworm N300ケースを取り付ける場合

Geekworm N300に組み込んだRaspberry Pi 4Bをベースボードのソケットに挿します。このとき、干渉するX68000本体のフロントパネルを前方へ撓ませながら行う必要があります。
N300の角穴がぴったりのサイズで作られているため、ピンがずれることはありません。

Caution: 前述のように長ピンリロケータ使用時は取付不可です。

ステーDを寝かせてフロントパネルとN300の隙間に差し込み、

ステーDを立ててから、ステーDの下側にN300の小突起が3列見える位置までスライドさせ、

練習のとおり、ステーDの爪をステーAの凹みの下に引っ掛け (目視できません)、N300の表面に沿わせます。爪が正しく掛かっていれば、ステーD右側のねじ穴も合います。

ステーDとステーB2を共締めします。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

11. 冷却ファンの配線

冷却ファンの電源を任意の場所から配線します。自己責任で行ってください。


取り付け方法は以上です。

 

Raspberry Piだけを取り外す方法

Raspberry PiをステーA,Bに固定しているねじを外すことで、ベースボードやリロケータをブラケット側に残したままRaspberry Piを安全に取り外すことができます。
または、Geekworm N300ケースを押さえているステーDを取り外します。

PhantomX全体をX68000本体から取り外す方法

ブラケットをメイン基板に固定している3個のねじを外します。図の斜線の位置を手で押さえつけてメイン基板が浮かないようにしながら、ステーAのつまみを掴み、ブラケットごと基板からなるべく垂直に引っ張ります (多少こじる方が抜けやすいです)。リロケータが基板から抜けて、全体を取り外すことができます。

Caution: ブラケットにリロケータが付いたままX68000本体へ再度取り付けることはお勧めしません。リロケータのピンをソケットに挿すことが困難なため、分解して取り付け手順の最初から実施してください。

参考:取り付け・取り外しを繰り返す場合のTips

何度も付け外しを行うことは、ピンとソケットにとって自動車の世界で言う「シビアコンディション」での使用なのかもしれません。このような場合、接点復活剤をピンに薄く塗布しておくと潤滑性が増して摩耗が軽減されます。PhantomXの公式では特に言及されていませんので、自己責任で行ってください。本品の開発に際してKURE接点復活スプレーを綿棒でピンに塗布してリロケータやベースボードの抜き差しをこれまでに数百回行いました。接点復活剤のお陰か不明ですが、接触不良やピン折損などの問題は一度も起きていません。
ちなみに、SDIP丸ピンタイプソケットの抜き差し回数の寿命は、製品によりますが日本製の物でも50回程度が一般的な仕様のようです。

 

以上

 

PXBKT-XVI V3.5 PhantomX固定ブラケット説明書

PhantomXをX68000本体基板に固定するブラケット「PXBKT-XVI V3.5」(頒布2025/11~, 対象機種: X68000 XVI) の特徴や取り付け、使用方法を説明する公式マニュアルです。本品はBOOTHショップのmcafe工房で頒布しています。

本品の特徴

・PhantomXを固定して脱落を防止します。
・PhantomXの取り付けミスを予防します。
Raspberry Piを冷却する40mmファンを取り付け可能です。
・リロケータとベースボードをX68000に固定したままRaspberry Piだけを取り外せます。
・V3.5では素材をABSに変更し、耐熱性が向上しました。機能は従来と変わりません。
・リロケータのピンが短いタイプと長いタイプの両方に対応しています。(V3~)
Raspberry Pi 4B用のケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を装着できます。(V3~)。このためのパーツがV3.5では標準で付属します。

注意事項:必ずお読みください

・取り付け作業を始める前に、下記手順の全体を読んで流れや注意事項を把握してください。

・本品はユーザー様ご自身でサポート材 (3Dプリンターで造形する際に作られる土台) を除去していただきます。

Raspberry Pi 4Bを使用する場合は冷却ファンの使用を強くお勧めします。ファンレスで運転するとRaspberry PiのSoCが70℃近くになることがあります。

・40MHzクリスタルオシレータ (XTAL3) の装着をソケット化している場合に、オシレータがソケットから大きく浮いているとブラケット下面と干渉することがあります (V3以降では起こりにくくなっています)。オシレータの足を短く切ることで回避できるようです。

・本品は家庭用FDM方式3Dプリンターで製造しているため、多くの場合造形に以下のような欠点があります。積層痕の不揃い、小さな隙間や凹凸、変色や焦げの付着など。機械的機能が損なわれない程度なら出荷対象としています。なお、サポート材を取り除いたら大きな欠損が現れたような場合はご相談ください。

セットの内容

・ブラケット本体
・ステーA1, ステーB1
・ステーA2, ステーB2, ステーD
・スペーサー1, スペーサー2, スペーサー3
・ねじ、ワッシャー類

ねじ、ワッシャー類の内訳

1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・3個
2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個
4) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・5個
5) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・3個
6) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

Tips: ねじの頭が少し平たいのが「バインド」、丸っこいのが「なべ」です。
「B-1」は、ねじを切り進むための切り欠きがある強力タイプのタッピングねじです。
Caution: タッピングねじをねじ込む相手は金属よりはるかに弱い樹脂ですので、強く締めすぎないようにします。

(参考) Raspberry Pi 4B用ケース型ヒートシンク「Geekworm N300」について

使用することでRaspberry Pi 4BのSoC温度が約5-10℃低下します。室温やX68000本体の通気状態などによります。
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファンなし・・・70℃
・N300使用、冷却ファンなし・・・60℃
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファン使用・・・55℃
・N300使用、冷却ファン使用・・・45~50℃

必要工具

・プラスドライバー2番 (3mmねじ用)
・プラスドライバー1番 (2.6mmねじ用)
・ハサミ、ナイフ、ラジオペンチなど (必要に応じてサポート材除去に使用)
・接着剤 (手順項番1-2.参照)

サポート材の除去

リンク先文書を参照してサポート材を取り除いてください。

mx5638.hatenablog.com

Geekworm N300・Raspberry Pi 4Bの組み立て方

N300の説明書に従い組み立てますが、最後にケースを閉じる4本のねじは指定のスペーサー形状のものではなく、六角穴ねじ (N300付属品) を使用します。

取り付け手順

・選択肢となっている作業項目は、見出しを青色で示しています。

・特記ない限り、プラスドライバーは2番を使用します。

・Geekworm N300の取り付け有無により、下記手順の項番9, 10が分岐しています。他の手順は共通です。

1. リロケータの判別、長ピンの場合スペーサーの取り付け

PhantomX付属のリロケータ(白基板)は、ピンの土台部分の長さ(高さ)に2種類あります。Twitterで「短ピン」と「長ピン」と呼んでいましたので、この呼称に統一します。9割以上は短ピンで、長ピンは初期ロット品に限られます。

1-1. リロケータの判別方法

下図は2種類のリロケータを斜め下から見ており、上が長ピン、下が短ピンです。リロケータ下面のピンに注目します。
ピンの黒い台座部分の高さが約4.5mm、ピンも含む高さが約8mmあれば、長ピンのリロケータです。多くの場合、台座の側面に横方向の薄い線が見えます。
一方、台座の高さ約3mm、ピンも含めて約6.5mmなら、短ピンです。

1-2. スペーサーの取り付け

長ピンのリロケータを使用する場合のみ、ブラケット全体を嵩上げするために本品のスペーサー3個をブラケットの足の裏に取り付けます (接着します)。
スペーサー1は下図のような向きにはめて接着します。スペーサー2,3はポッチの数と向きを足裏のポッチと一致させ、かつスペーサーのポッチのある面を下 (メイン基板に接するよう) にします。
強固に接着する必要はなく、接着剤は何でも構いません。ゴム系やスーパーXが扱いやすいためお勧めします。

Caution: スペーサー2と3は、ねじ穴の形状が微妙に異なるため区別します。

2. 冷却ファンの取り付け

冷却ファンは最初にブラケットに取り付けます。本品付属ねじ2本を使用し、ブラケット側面に40mmサイズのファンを内向きに固定します  (風をPhantomXに当てる方向)。付属ねじは10mm厚と5mm厚のファンで使えます。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個

3. X68000本体側の準備

X68000本体を横に倒し、メイン基板が水平になるように置いた状態で説明します。

3-1. 初めてPhantomXをX68000に取り付ける場合

PhantomXの公式説明のとおりメイン基板 (金属シャシー含むユニット) を本体から取り外してシールド板 (基板表側を覆う薄い金属板) と68000 MPUを除去し、PhantomX付属の嵩上げソケットを取り付けます。
そしてメイン基板ユニットを本体に戻しますが、下図(項番3-2.)で示す3か所のねじは取り付けません。このシャープ純正ねじは使わないため保管しておきます。

3-2. PhantomXを取り付け済みの場合

MPUの嵩上げソケットを残してPhantomXを取り外し、リロケータ (白基板)、ベースボード (黒基板)、Raspberry Piの三つに分離します。本体メイン基板の3か所 (図示) のねじを外します。このシャープ純正ねじは本品では使わないため、保管しておきます。
Caution: PhantomXの分解時にピンを曲げてしまいやすいので、十分注意してください。一気にピンを抜かずに少しずつ均等に抜く方が安全です。

4. ブラケットの仮固定

ねじ穴 (図示) を合わせてブラケット本体をメイン基板に置き、本品付属ねじ3個で少し緩く締めます (止まるまで締めてから約1回転戻す)。ブラケットを揺すると僅かに動くことを確認します。

使用ねじ類 :
・短ピンのリロケータ使用時
   2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
・長ピンのリロケータ使用時
(項番1でスペーサー取り付け済み)
   6) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

以後の説明では、ブラケットの上下左右を絶対位置で表します (図示)。

5. リロケータの仮置き、位置調整

リロケータ裏のピンに曲がりがないことを目視確認しておきます。
ブラケットの干渉箇所 (図示) を避けるためリロケータを上から滑り込ませて、所定の位置に軽く置きます。

リロケータ裏のピンが嵩上げソケットのピン穴に軽くはまるよう、リロケータとブラケットの位置を互いに微調整します (まだソケットに強く挿しません)。右から覗き込んでピンがはまっていることを確認します。

ピンがはまれば、ブラケット内面の上下2本の線の内、上の線が見えるようになります。(リロケータが重みで左下へ傾くため、指で押さえて水平にして確認します)

6. リロケータのはめ込み

リロケータを慎重に押してソケットに挿します。大抵はピンの片方の列が先に刺さりリロケータが傾きますが、慌てず両方の列を最後まで挿します。リロケータが水平になり、ブラケットの下の線が見えていることを確認します。

7. ベースボードの取り付け

ベースボード左上角とブラケット左上の指標 (三角矢印) を合わせ、ベースボードをリロケータのソケットに挿します。右下をねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。
使用ねじ類 :
4) バインドB-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・1個 (使用ドライバー : 1番)
5) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個

Tips: ねじの頭を舐めないように気を付けながら最後まで締めます。締め込みが不十分だと、後の工程でステーB1がねじの頭に当たり浮いてしまいます。

Caution: 左2個と右上のねじ穴は使用しません。

8. ブラケットの本固定

仮固定だったブラケットのねじ3個 (図示) を締めて本固定します。

Tips: ブラケット右上のねじ穴がない四角い足 (図中の矢印) はメイン基板から約1mm浮いた状態になります(短ピンリロケータの場合。長ピンだと約3mm浮きます)。ブラケットが過度に撓まないようにする支えです。

Caution: 雌ねじ側が薄板のため強く締めすぎないようにします。

9. ステーA, Bの取り付け

9-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

ステーA1をブラケット左側、ステーB1をブラケット右側に取り付けます。

使用ねじ類 :
3) なべ B-1タッ
ピングねじ 3 x 10mm ・・・4個

9-2. Geekworm N300ケースを取り付ける場合

ベースボードの左側を追加でねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。

4) バインドB-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・2個
5) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個

ステーA2を、ねじ2個でブラケット左側に取り付けます。
ステーA2の凹みの位置を目視確認しておきます (橙色矢印)。

使用ねじ類 :
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

ステーB2をねじ1個で右側に取り付け、空いている方のねじ穴をブラケットの穴に合わせます。

使用ねじ類 :
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

10. Raspberry Piの取り付け

10-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

Raspberry Piをベースボードに挿し、ねじ留めします。ねじ穴が少し合わないときはステーA1, B1の取り付けを緩めて位置を合わせます。(全く合わない場合はRaspberry Piのピンがずれていないか確認します)

使用ねじ類 :
4) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・4個 (Pi Zero系は2個)
使用ドライバー : 1番

Tips: 通常は4個すべてのねじ穴を固定する必要はなく、2個でも十分と思われます。図は2か所で固定の例。

10-2. Geekworm N300ケースを取り付ける場合

Geekworm N300に組み込んだRaspberry Pi 4Bをベースボードのソケットに挿します。
N300の角穴がぴったりのサイズで作られているため、ピンがずれることはありません。

ステーDを横に倒してフロントパネルとN300の隙間に差し込み、

ステーDを立て、爪をステーA2の凹みの下に引っ掛けます (橙色矢印)。その際、ステーDは下側にN300の小突起が3列見える位置に来ます。
ステーDをN300に沿わせてはめ込み、ねじ穴を合わせます (緑囲み)。

ステーDとステーB2を共締めします。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

11. 冷却ファンの配線

冷却ファンの電源を任意の場所から配線します。自己責任で行ってください。


取り付け方法は以上です。

 

Raspberry Piだけを取り外す方法

Raspberry PiをステーA,Bに固定しているねじを外すことで、ベースボードやリロケータをブラケット側に残したままRaspberry Piを安全に取り外すことができます。
または、Geekworm N300ケースを押さえているステーDを取り外します。

PhantomX全体をX68000本体から取り外す方法

ブラケットをメイン基板に固定している3個のねじを外します。ブラケット上部のつまみを掴み、ブラケットごと基板からなるべく垂直に引っ張ります (多少こじる方が抜けやすいです)。リロケータが基板から抜けて、全体を取り外すことができます。

Caution: ブラケットにPhantomXが付いたままX68000本体へ再度取り付けることはお勧めしません。リロケータのピンをソケットに挿すことが困難なため、分解して取り付け手順の最初から実施してください。

参考:取り付け・取り外しを繰り返す場合のTips

何度も付け外しを行うことは、ピンとソケットにとって自動車の世界で言う「シビアコンディション」での使用なのかもしれません。このような場合、接点復活剤をピンに薄く塗布しておくと潤滑性が増して摩耗が軽減されます。PhantomXの公式では特に言及されていませんので、自己責任で行ってください。本品の開発に際してKURE接点復活スプレーを綿棒でピンに塗布してリロケータやベースボードの抜き差しをこれまでに数百回行いました。接点復活剤のお陰か不明ですが、接触不良やピン折損などの問題は一度も起きていません。
ちなみに、SDIP丸ピンタイプソケットの抜き差し回数の寿命は、製品によりますが日本製の物でも50回程度が一般的な仕様のようです。

 

以上

 

PXBKT-XVI V3 PhantomX固定ブラケット説明書

PhantomXをX68000本体基板に固定するブラケット「PXBKT-XVI V3」(頒布時期2025/2~6, 対象機種: X68000 XVI) の特徴や取り付け、使用方法を説明する公式マニュアルです。本品はBOOTHショップのmcafe工房で頒布しています。

本品の特徴

・PhantomXを固定して脱落を防止します。
・PhantomXの取り付けミスを予防します。
Raspberry Piを冷却する40mmファンを取り付け可能です。
・リロケータとベースボードをX68000に固定したままRaspberry Piだけを取り外せます。
・オプションパーツを使用してRaspberry Pi 4B用のケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を装着できます。(V3~)
・リロケータのピンが短いタイプと長いタイプの両方に対応しています。(V3~)

注意事項:必ずお読みください

・取り付け作業を始める前に、下記手順の全体を読んで流れや注意事項を把握してください。

・本品はユーザー様ご自身でサポート材 (3Dプリンターで造形する際に作られる土台) を除去していただきます。

Raspberry Pi 4Bを使用する場合は、冷却ファンの使用を強くお勧めします。ファンレスで運転するとRaspberry PiのSoCが70℃近くになることがあり、この状態で使用し続けると熱の影響で本ブラケットが歪むことがあります。

・40MHzクリスタルオシレータ (XTAL3) の装着をソケット化している場合に、オシレータがソケットから大きく浮いているとブラケット下面と干渉することがあります (V3では起こりにくくなっています)。オシレータの足を短く切ることで回避できるようです。

・本品は家庭用FDM方式3Dプリンターで製造しているため、多くの場合造形に以下のような欠点があります。積層痕の不揃い、小さな隙間や凹凸、糸引きなど。機械的機能が損なわれない程度なら出荷対象としています。

標準セットの内容

・ブラケット本体
・ステーA1, ステーB1
・スペーサー1, スペーサー2, スペーサー3
・ねじ、ワッシャー類

ねじ、ワッシャー類の内訳

1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個
2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個
4) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・5個
5) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個
6) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

Tips: ねじの頭が少し平たいのが「バインド」、丸っこいのが「なべ」です。
「B-1」は、ねじを切り進むための切り欠きがある強力タイプのタッピングねじです。
Caution: タッピングねじをねじ込む相手は金属よりはるかに弱い樹脂ですので、強く締めすぎないようにします。

別売オプションパーツの内容

Raspberry Pi 4B用ケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を取り付けるためのパーツです。ヒートシンクに直接触れるため、材料に耐熱性の高いABSを使用しています。
・ステーA2, ステーB2
・ステーD
・7) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個
・8) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個

(参考) N300使用によりRaspberry Pi 4BのSoC温度が約10℃低下します。
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファンなし・・・70℃
・N300使用、冷却ファンなし・・・60℃
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファン使用・・・55℃
・N300使用、冷却ファン使用・・・45℃
 (室温25℃, 12時間放置後)

必要工具

・プラスドライバー2番 (3mmねじ用)
・プラスドライバー1番 (2.6mmねじ用)
・ハサミ、ナイフ、ラジオペンチなど (必要に応じてサポート材除去に使用)

サポート材の除去

リンク先文書を参照してサポート材を取り除いてください。

mx5638.hatenablog.com

Geekworm N300・Raspberry Pi 4Bの組み立て方

N300の説明書に従い組み立てますが、最後にケースを閉じる4本のねじは指定のスペーサー形状のものではなく、六角穴ねじ (N300付属品) を使用します。

取り付け手順

・選択肢となっている作業項目は、見出しを青色で示しています。

・特記ない限り、プラスドライバーは2番を使用します。

・オプションパーツを使用してGeekworm N300を取り付ける場合は、下記手順の項番9, 10はオプションの項を参照してください。他の手順は共通です。

1. リロケータの判別、長ピンの場合スペーサーの取り付け

PhantomX付属のリロケータ(白基板)は、ピンの土台部分の長さ(高さ)に2種類あります。Twitterで「短ピン」と「長ピン」と呼んでいましたので、この呼称に統一します。9割以上は短ピンで、長ピンは初期ロット品に限られます。

1-1. リロケータの判別方法

下図は2種類のリロケータを斜め下から見ており、上が長ピン、下が短ピンです。リロケータ下面のピンに注目します。
ピンの黒い台座部分の高さが約4.5mm、ピンも含む高さが約8mmあれば、長ピンのリロケータです。多くの場合、台座の側面に横方向の薄い線が見えます。
一方、台座の高さ約3mm、ピンも含めて約6.5mmなら、短ピンです。

1-2. スペーサーの取り付け

長ピンのリロケータを使用する場合のみ、ブラケット全体を嵩上げするために本品のスペーサー3個をブラケットの足の裏に取り付けます (接着します)。
スペーサー1は下図のような向きにはめて接着します。スペーサー2,3はポッチの数と向きを足裏のポッチと一致させ、かつスペーサーのポッチのある面を下 (メイン基板に接するよう) にします。
強固に接着する必要はなく、接着剤は何でも構いません。ゴム系やスーパーXが扱いやすいためお勧めします。

Caution: スペーサー2と3は、ねじ穴の形状が微妙に異なるため区別します。

2. 冷却ファンの取り付け

冷却ファンは最初にブラケットに取り付けます。本品付属ねじ2本を使用し、ブラケット側面に40mmサイズのファンを内向きに固定します  (風をPhantomXに当てる方向)。付属ねじは10mm厚と5mm厚のファンで使えます。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個

3. X68000本体側の準備

X68000本体を横に倒し、メイン基板が水平になるように置いた状態で説明します。

3-1. 初めてPhantomXをX68000に取り付ける場合

PhantomXの公式説明のとおりメイン基板 (金属シャシー含むユニット) を本体から取り外してシールド板 (基板表側を覆う薄い金属板) と68000 MPUを除去し、PhantomX付属の嵩上げソケットを取り付けます。
そしてメイン基板ユニットを本体に戻しますが、下図(項番3-2.)で示す3か所のねじは取り付けません。このシャープ純正ねじは使わないため保管しておきます。

3-2. PhantomXを取り付け済みの場合

MPUの嵩上げソケットを残してPhantomXを取り外し、リロケータ (白基板)、ベースボード (黒基板)、Raspberry Piの三つに分離します。本体メイン基板の3か所 (図示) のねじを外します。このシャープ純正ねじは本品では使わないため、保管しておきます。
Caution: PhantomXの分解時にピンを曲げてしまいやすいので、十分注意してください。一気にピンを抜かずに少しずつ均等に抜く方が安全です。

4. ブラケットの仮固定

ねじ穴 (図示) を合わせてブラケット本体をメイン基板に置き、本品付属ねじ3個で少し緩く締めます (止まるまで締めてから約1回転戻す)。ブラケットを揺すると僅かに動くことを確認します。

使用ねじ類 :
・短ピンのリロケータ使用時
   2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
・長ピンのリロケータ使用時
(項番1でスペーサー取り付け済み)
   6) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

以後、図中の位置上下左右で表します (図示)。

 

5. リロケータの仮置き、位置調整

リロケータ裏のピンに曲がりがないことを目視確認しておきます。
リロケータ右下の角がブラケットの干渉箇所 (図示) を避けるように上から滑り込ませて、所定の位置に軽く置きます。

リロケータ裏のピンが嵩上げソケットのピン穴に軽くはまるよう、リロケータとブラケットの位置を互いに微調整します (まだソケットに強く挿しません)。右から覗き込んでピンがはまっていることを確認します。

ピンがはまれば、ブラケット内面の上下2本の線の内、上の線が見えるようになります。(リロケータが重みで左下へ傾くため、指で押さえて水平にして確認します)

6. リロケータのはめ込み

リロケータを慎重に押してソケットに挿します。大抵はピンの片方の列が先に刺さりリロケータが傾きますが、慌てず両方の列を最後まで挿します。リロケータが水平になり、ブラケットの下の線が見えていることを確認します。

7. ベースボードの取り付け

ベースボード左上角とブラケット左上の指標 (三角矢印) を合わせ、ベースボードをリロケータのソケットに挿します。右下をねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。
使用ねじ類 :
4) バインドB-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・1個
5) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個

使用ドライバー : 1番

Tips: ねじの頭を舐めないように気を付けながら最後まで締めます。締め込みが不十分だと、後の工程でステーB1がねじの頭に当たり浮いてしまいます。

Caution: 左2個と右上のねじ穴は使用しません。

8. ブラケットの本固定

仮固定だったブラケットのねじ3個 (図示) を締めて本固定します。

Tips: ブラケット右上のねじ穴がない四角い足 (図中の矢印) はメイン基板から約1mm浮いた状態になります(短ピンリロケータの場合。長ピンだと約3mm浮きます)。ブラケットが過度に撓まないようにする支えです。

Caution: 雌ねじ側が薄板のため強く締めすぎないようにします。

9. ステーA, Bの取り付け

9-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

ステーA1をブラケット左側、ステーB1をブラケット右側に取り付けます。

使用ねじ類 :
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個

9-2. オプションパーツを使用してGeekworm N300ケースを取り付ける場合

ベースボードの左側を追加でねじ留めします。オプションパーツ付属のナイロンワッシャーを使用します。

4) バインドB-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・2個
8) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個

オプションのステーA2を、ねじ2個でブラケット左側に取り付けます。
ステーA2の凹みの位置を目視確認しておきます (橙色矢印)。

使用ねじ類 :
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

オプションのステーB2をねじ1個で右側に取り付け、空いている方のねじ穴をブラケットの穴に合わせます。

使用ねじ類 :
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

Tips: このねじを締めるとき、空いている方のねじ穴を余剰ねじ (なべタッピング3x10mm推奨) で仮留めしておくと、ステーが回って穴位置がずれてしまうことを防げます。

10. Raspberry Piの取り付け

10-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

Raspberry Piをベースボードに挿し、ねじ留めします。ねじ穴が少し合わないときはステーA1, B1の取り付けを緩めて位置を合わせます。(全く合わない場合はRaspberry Piのピンがずれていないか確認します)

使用ねじ類 :
4) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・4個 (Pi Zero系は2個)

使用ドライバー : 1番

Tips: 通常は4個すべてのねじ穴を固定する必要はなく、2個でも十分と思われます。図は2か所で固定の例。

10-2. オプションパーツを使用してGeekworm N300ケースを取り付ける場合

Geekworm N300に組み込んだRaspberry Pi 4Bをベースボードのソケットに挿します。
N300の角穴がぴったりのサイズで作られているため、ピンがずれることはありません。

ステーDを横に倒してフロントパネルとN300の隙間に差し込み、

ステーDを立て、爪をステーA2の凹みの下に引っ掛けます (橙色矢印)。その際、ステーDは下側にN300の小突起が3列見える位置に来ます。
ステーDをN300に沿わせてはめ込み、ねじ穴を合わせます (緑囲み)。

オプションパーツ付属ねじでステーDとステーB2を共締めします。

使用ねじ類 :
7) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

11. 冷却ファンの配線

冷却ファンの電源を任意の場所から配線します。自己責任で行ってください。


取り付け方法は以上です。

 

Raspberry Piだけを取り外す方法

Raspberry PiをステーA,Bに固定しているねじを外すことで、ベースボードやリロケータをブラケット側に残したままRaspberry Piを安全に取り外すことができます。
または、Geekworm N300ケースを押さえているステーDを取り外します。

PhantomX全体をX68000本体から取り外す方法

ブラケットをメイン基板に固定している3個のねじを外します。ブラケット上部のつまみを掴み、ブラケットごと基板からなるべく垂直に引っ張ります (多少こじる方が抜けやすいです)。リロケータが基板から抜けて、全体を取り外すことができます。

Caution: ブラケットにPhantomXが付いたままX68000本体へ再度取り付けることはお勧めしません。リロケータのピンをソケットに挿すことが困難なため、分解して取り付け手順の最初から実施してください。

参考:取り付け・取り外しを繰り返す場合のTips

何度も付け外しを行うことは、自動車の世界で言う「シビアコンディション」での使用なのかもしれません。このような場合、接点復活剤をピンに薄く塗布しておくと潤滑性が増して摩耗や金属疲労が軽減されます。PhantomXの公式では特に言及されていませんので、自己責任で行ってください。本品の開発時にはKURE接点復活スプレーを綿棒でピンに塗布してリロケータの抜き差しを50回以上、ベースボードやRaspberry Piの抜き差しも数十回行いました。接点復活剤のお陰か不明ですが、ピン折損などの問題は起きていません。
ちなみに、SDIP丸ピンタイプソケットの抜き差し回数の寿命は製品によりますが日本製の物でも50回程度が一般的のようです。

 

以上

 

PXBKT-AES V2 PhantomX固定ブラケット説明書

PhantomXをX68000本体基板に固定するブラケット「PXBKT-AES V2」(頒布時期2025/1~6, 対象機種: X68000 ACE/EXPERT/EXPERT2/SUPER) の特徴や取り付け、使用方法を説明する公式マニュアルです。本品はBOOTHショップのmcafe工房で頒布しています。

本品の特徴

・PhantomXを固定して脱落を防止します。
・PhantomXの取り付けミスを予防します。
Raspberry Piを冷却する40mmファンを取り付け可能です。
・リロケータとベースボードをX68000に固定したままRaspberry Piだけを取り外せます。
・リロケータのピンが短いタイプと長いタイプの両方に対応しています。(V2~)
・オプションパーツを使用してRaspberry Pi 4B用のケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を装着できます。ただし、物理的な制約からピンが短いタイプのリロケータとの組み合わせに限られます。(V2~)

注意事項:必ずお読みください

・取り付け作業を始める前に、下記手順の全体を読んで流れや注意事項を把握してください。

・本品はユーザー様ご自身でサポート材 (3Dプリンターで造形する際に作られる土台) を除去していただきます。

Raspberry Pi 4Bを使用する場合は、冷却ファンの使用を強くお勧めします。ファンレスで運転するとRaspberry PiのSoCが70℃近くになることがあり、この状態で使用し続けると熱の影響で本ブラケットが歪むことがあります。

・本品は家庭用FDM方式3Dプリンターで製造しているため、多くの場合造形に以下のような欠点があります。積層痕の不揃い、小さな隙間や凹凸、糸引きなど。機械的機能が損なわれない程度なら出荷対象としています。

標準セットの内容

・ブラケット本体
・ステーA, ステーB1, ステーC1
・スペーサー1, スペーサー2, スペーサー3
・ねじ、ワッシャー類

ねじ、ワッシャー類の内訳

1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個
2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
3) バインド B-1タッピングねじ 3 x 12mm ・・・2個
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・5個
5) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・6個
6) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個
7) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

Tips: ねじの頭が少し平たいのが「バインド」、丸っこいのが「なべ」です。
「B-1」は、ねじを切り進むための切り欠きがある強力タイプのタッピングねじです。
Caution: タッピングねじをねじ込む相手は金属よりはるかに弱い樹脂ですので、強く締めすぎないようにします。

別売オプションパーツの内容

Raspberry Pi 4B用ケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を取り付けるためのパーツです。ヒートシンクに直接触れるため、材料に耐熱性の高いABSを使用しています。
・ステーB2, ステーC2
・ステーD
・8) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

Caution: 長ピンのリロケータ(後述)を使用する場合は、N300がフロントパネル内側の爪と干渉するため取り付けられません。

(参考) N300使用によりRaspberry Pi 4BのSoC温度が約10℃低下します。
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファンなし・・・70℃
・N300使用、冷却ファンなし・・・60℃
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファン使用・・・55℃
・N300使用、冷却ファン使用・・・45℃
 (室温25℃, 12時間放置後)

必要工具

・プラスドライバー2番 (3mmねじ用)
・プラスドライバー1番 (2.6mmねじ用)
・ハサミ、ナイフ、ラジオペンチなど (必要に応じてサポート材除去に使用)

サポート材の除去

リンク先文書を参照してサポート材を取り除いてください。

mx5638.hatenablog.com

Geekworm N300・Raspberry Pi 4Bの組み立て方

N300の説明書に従い組み立てますが、最後にケースを閉じる4本のねじは指定のスペーサー形状のものではなく、六角穴ねじ (N300付属品) を使用します。

取り付け手順

・選択肢となっている作業項目は、見出しを青色で示しています。

・特記ない限り、プラスドライバーは2番を使用します。

・オプションパーツを使用してGeekworm N300を取り付ける場合は、下記手順の項番9, 10はオプションの項を参照してください。他の手順は共通です。

1. リロケータの判別、長ピンの場合スペーサーの取り付け

PhantomX付属のリロケータ(白基板)は、ピンの土台部分の長さ(高さ)に2種類あります。Twitterで「短ピン (Short pin)」と「長ピン (Long pin)」と呼んでいましたので、この呼称に統一します。9割以上は短ピンで、長ピンは初期ロット品に限られます。

1-1. リロケータの判別方法

下図は2種類のリロケータを斜め下から見ており、上が長ピン (Long pin)、下が短ピン (Short pin) です。リロケータ下面のピンに注目します。
ピンの黒い台座部分の高さが約4.5mm、ピンも含む高さが約8mmあれば、長ピンのリロケータです。多くの場合、台座の側面に横方向の薄い線が見えます。
一方、台座の高さ約3mm、ピンも含めて約6.5mmなら、短ピンです。

1-2. スペーサーの取り付け

長ピン (Long pin) のリロケータを使用する場合のみ、ブラケット全体を嵩上げするために本品のスペーサー3個をブラケットの足の裏に取り付けます (接着します)。足裏とスペーサーのポッチの数と向きを一致させ、スペーサーのポッチのある面を下 (メイン基板に接するよう) にします。
強固に接着する必要はなく、接着剤は何でも構いません。ゴム系やスーパーXが扱いやすいためお勧めします。

2. 冷却ファンの取り付け

冷却ファンは最初にブラケットに取り付けます。本品付属ねじ2本を使用し、ブラケット側面に40mmサイズのファンを内向きに固定します  (風をPhantomXに当てる方向)。付属ねじは10mm厚と5mm厚のファンで使えます。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個

3. X68000本体側の準備

X68000本体を横に倒し、メイン基板が水平になるように置いた状態で説明します。

3-1. 初めてPhantomXをX68000に取り付ける場合

PhantomXの公式説明のとおりメイン基板 (金属シャシー含むユニット) を本体から取り外してシールド板 (基板表側を覆う薄い金属板) と68000 MPUを除去し、PhantomX付属の嵩上げソケットを取り付けます。
そしてメイン基板ユニットを本体に戻しますが、下図(項番3-2.)で示す3か所のねじは取り付けません。このシャープ純正ねじは使わないため、保管しておきます。

3-2. PhantomXを取り付け済みの場合

MPUの嵩上げソケットを残してPhantomXを取り外し、リロケータ (白基板)、ベースボード (黒基板)、Raspberry Piの三つに分離します。本体メイン基板の3か所 (図示) のねじを外します。このシャープ純正ねじは本品では使わないため、保管しておきます。
Caution: PhantomXの分解時にピンを曲げてしまいやすいので、十分注意してください。一気にピンを抜かずに少しずつ均等に抜く方が安全です。

4. ブラケットの仮固定

ねじ穴 (図示) を合わせてブラケット本体をメイン基板に置き、本品付属ねじ3個で少し緩く締めます (止まるまで締めてから約1回転戻す)。ブラケットを揺すると僅かに動くことを確認します。

使用ねじ類 :
・短ピンのリロケータ使用時
   2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・3個
・長ピンのリロケータ使用時
(項番1でスペーサー取り付け済み)
   7) バインドねじ M3 x 14mm ・・・3個

以後、図中の位置上下左右で表します (図示)。

5. リロケータの仮置き、位置調整

リロケータ裏のピンに曲がりがないことを目視確認しておきます。

リロケータをブラケットの所定の位置に置き、リロケータ裏のピンが嵩上げソケットのピン穴に軽くはまるよう、リロケータとブラケットの位置を互いに微調整します (まだソケットに強く挿しません)。ピンがソケットの穴にはまると僅かにリロケータが沈み、ブラケットの窪み1段目(上段)とリロケータ上面がツライチ(同一面)になります。(図示4か所。リロケータが重みで右上へ傾くため、手前を指で押さえて水平状態で確認します)

----

6. リロケータのはめ込み

緑色で示す箇所を強めに押し、リロケータをソケットに挿します。大抵はピンの片方の列が先に刺さりリロケータが傾きますが、慌てず両方の列を最後まで挿します。リロケータが水平になり、ブラケットの窪み2段目(下段)とリロケータ上面がツライチになったことを確認します。(黄色の図示4か所)

7. ベースボードの取り付け

ベースボード右上角とブラケット右上角 (三角矢印) を合わせ、ベースボードをリロケータのソケットに挿します。右2か所をねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。
使用ねじ類 :
5) バインドB-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・2個
6) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・2個

使用ドライバー : 1番

Tips: ねじの頭を舐めないように気を付けながら最後まで締めます。締め込みが不十分だと、後の工程でステーB1がねじの頭に当たり浮いてしまいます。

8. ブラケットの本固定

仮固定だったブラケットのねじ3個 (図示) を締めて本固定します。

Tips: ブラケット右上角 (三角矢印) の直下にある脚は、メイン基板から約1.5mm浮いた状態になります (長ピンリロケータだと約3.5mm浮きます)。ブラケットが過度に撓まないようにする支えです。

Caution: 雌ねじ側が薄板のため強く締めすぎないようにします。

9. ステーA, B, Cの取り付け

9-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

ステーAとステーC1を合体させます。ステーC1のねじ穴がサポート材で塞がっていたら、ねじで突いたりして除去します。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

合体済みステーAを、ねじ3個でブラケット左側に取り付けます。

使用ねじ類 :
3) バインド B-1タッピングねじ 3 x 12mm ・・・2個
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

ステーB1をねじ2個で右側に取り付けます。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

9-2. オプションパーツを使用してGeekworm N300ケースを取り付ける場合

ステーAとオプションのステーC2を合体させます。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・2個

合体したステーAにステーDを組み付ける練習をしておきます。後の工程で手探りで組み付けるためです。
ステーDの爪をステーAの凹みの下に引っ掛け、隙間がなくなるように組みます。

組み付けた状態。ステーDがN300を固定します。

合体済みステーAを、ねじ3個でブラケット左側に取り付けます。(練習したステーDは、まだ取り付けません)

使用ねじ類 :
3) バインド B-1タッピングねじ 3 x 12mm ・・・2個
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

Tips: ねじを先にステーに通しておいて所定の位置へステーを置くと、ねじを落とす事故を防ぎやすいです。

オプションのステーB2をねじ1個で右側に取り付け、空いている方のねじ穴をブラケットの穴に合わせます。

使用ねじ類 :
4) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・1個

Tips: このねじを締めるとき、空いている方のねじ穴を余剰ねじ (なべタッピング3x10mm推奨) で仮留めしておくと、ステーが回って穴位置がずれてしまうことを防げます。

10. Raspberry Piの取り付け

10-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

Raspberry Piをベースボードに挿し、ねじ留めします。ねじ穴が少し合わないときはステーA, B1の取り付けを緩めて位置を合わせます。(全く合わない場合はRaspberry Piのピンがずれていないか確認します)

使用ねじ類 :
5) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・4個 (Pi Zero系は2個)

使用ドライバー : 1番

Tips: 通常は4個すべてのねじ穴を固定する必要はなく、2個でも十分と思われます。図は2か所で固定の例。

10-2. オプションパーツを使用してGeekworm N300ケースを取り付ける場合

Geekworm N300に組み込んだRaspberry Pi 4Bをベースボードのソケットに挿します。このとき、干渉するX68000本体のフロントパネルを前方へ撓ませながら行う必要があります。
N300の角穴がぴったりのサイズで作られているため、ピンがずれることはありません。

Caution: 前述のように長ピンリロケータ使用時は取付不可です。

ステーDを寝かせてフロントパネルとN300の隙間に差し込み、

ステーDを立ててから、ステーDの下側にN300の小突起が3列見える位置までスライドさせ、

練習のとおり、ステーDの爪をステーAの凹みの下に引っ掛け (目視できません)、N300の表面に沿わせます。爪が正しく掛かっていれば、ステーD右側のねじ穴も合います。

オプションパーツ付属ねじでステーDとステーB2を共締めします。

使用ねじ類 :
8) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

11. 冷却ファンの配線

冷却ファンの電源を任意の場所から配線します。自己責任で行ってください。


取り付け方法は以上です。

 

Raspberry Piだけを取り外す方法

Raspberry PiをステーA,Bに固定しているねじを外すことで、ベースボードやリロケータをブラケット側に残したままRaspberry Piを安全に取り外すことができます。
または、Geekworm N300ケースを押さえているステーDを取り外します。

PhantomX全体をX68000本体から取り外す方法

ブラケットをメイン基板に固定している3個のねじを外します。図の斜線の位置を手で押さえつけてメイン基板が浮かないようにしながら、ステーAのつまみを掴み、ブラケットごと基板からなるべく垂直に引っ張ります (多少こじる方が抜けやすいです)。リロケータが基板から抜けて、全体を取り外すことができます。

Caution: ブラケットにリロケータが付いたままX68000本体へ再度取り付けることはお勧めしません。リロケータのピンをソケットに挿すことが困難なため、分解して取り付け手順の最初から実施してください。

参考:取り付け・取り外しを繰り返す場合のTips

何度も付け外しを行うことは、自動車の世界で言う「シビアコンディション」での使用なのかもしれません。このような場合、接点復活剤をピンに薄く塗布しておくと潤滑性が増して摩耗や金属疲労が軽減されます。PhantomXの公式では特に言及されていませんので、自己責任で行ってください。本品の開発時にはKURE接点復活スプレーを綿棒でピンに塗布してリロケータの抜き差しを50回以上、ベースボードやRaspberry Piの抜き差しも数十回行いました。接点復活剤のお陰か不明ですが、ピン折損などの問題は起きていません。
ちなみに、SDIP丸ピンタイプソケットの抜き差し回数の寿命は製品によりますが日本製の物でも50回程度が一般的のようです。

 

以上

 

PXBKTシリーズ サポート材の除去方法 (2025年1月以降ロット)

PhantomX固定ブラケット「PXBKT」シリーズの組み立て準備としてサポート材を除去する方法を説明します。2025年1月以降に頒布されたバージョンが対象です。

サポート材は、3Dプリンターでの造形時に対象物を支えるものです。2025年1月以降のバージョンのブラケットでは、サポート材を対象物と異なる素材にすることでサポート材の除去が簡単になりました。(プリンターの進化により造形中に材料を自動交換できるようになったおかげです)

Caution: サポート材やバリが飛散することがありますので、顔面や眼球の保護に努めてください。また、ナイフを使う作業では怪我をしないよう十分に注意してください。

Tips: ここではパーツ底面のペラペラの物もバリと呼びますが、専門的にはブリムと言います。主にプリンター造形台へのパーツ接着面積を稼ぐためのものです。

[手順]

1. 輸送時にパーツが分離していることがありますので、パーツが揃っているかよく確認します。

2. 各パーツを手やハサミなどで切り離します。薄いパーツを破損させないように気をつけます。

3. 段々になっている部分がサポート材です。冷却ファンの風を導く導風板が薄くできていますので、ここを掴まないように注意します。

4. サポート材をラジオペンチで掴んで捻ったり指で押したりして崩せば、そこを起点に引き剥がすことができます。導風板に注意すれば力を入れて引き剥がしても大丈夫です。角の部分から剥がしていくのがお勧めです。

5. 白色や半透明の薄いサポート材も取ります。ABS用の白色サポート材は少々剥がれにくいためナイフが必要かもしれません。
ブラケットの足の周りのバリも取ります。

6. 各パーツのバリを取ります。薄くできているステーを壊さないように気を付けます。ねじ穴の中にバリが残ったら、ねじなどで突いて取ります。
オプションのN300固定パーツも同様です。

7. サポート材やバリの処分方法

V3.5 (素材:ABS)・・・プラスチックごみ
V3.5の白色サポート材 (素材:HIPS)・・・プラスチックごみ
V3まで (素材:PLA+)・・・焼却ごみ (でんぷんが原料で石油由来プラではない)
V3までの半透明サポート材 (素材:PETG)・・・ペットボトルと一緒で可と思われる
オプション黒色パーツのもの (素材:ABS)・・・プラスチックごみ

 

以上

 

PXBKT-PRO V1 PhantomX固定ブラケット説明書

PhantomXをX68000本体基板に固定するブラケット「PXBKT-PRO V1」(頒布時期2025/2~6, 対象機種: X68000 PRO(HD), PRO2(HD), PRO型のPIONEER OEM) の特徴や取り付け、使用方法を説明する公式マニュアルです。本品はBOOTHショップのmcafe工房で頒布しています。

本品の特徴

・PhantomXを固定して脱落を防止します。
・PhantomXの取り付けミスを予防します。
Raspberry Piを冷却する40mmファンを取り付け可能です。
・リロケータとベースボードをX68000に固定したままRaspberry Piだけを取り外せます。
・オプションパーツを使用してRaspberry Pi 4B用のケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を装着できます。
・リロケータのピンが短いタイプと長いタイプの両方に対応しています。

注意事項:必ずお読みください

・取り付け作業を始める前に、下記手順の全体を読んで流れや注意事項を把握してください。

・本品はユーザー様ご自身でサポート材 (3Dプリンターで造形する際に作られる土台) を除去していただきます。

Raspberry Pi 4Bを使用する場合は、冷却ファンの使用を強くお勧めします。ファンレスで運転するとRaspberry PiのSoCが70℃近くになることがあり、この状態で使用し続けると熱の影響で本ブラケットが歪むことがあります。

・HDD内蔵機では、ブラケットのステーを避けるためにSASIフラットケーブルの取り回しが窮屈になります。ただし、稼働に影響はありません。

・本品は家庭用FDM方式3Dプリンターで製造しているため、多くの場合造形に以下のような欠点があります。積層痕の不揃い、小さな隙間や凹凸、糸引きなど。機械的機能が損なわれない程度なら出荷対象としています。

標準セットの内容

・ブラケット本体
・ステーA1, ステーB1
・ステーCL, ステーCH
・スペーサー1, スペーサー2
・ねじ、ワッシャー類
・プラスドライバー組み立てキット (ドライバービット、ハンドル、Oリング)

ねじ、ワッシャー類の内訳

1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個
2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・2個
3) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個
4) バインド B-1タッピングねじ 3 x 10mm・・・1個
5) バインドねじ M3 x 10mm・・・1個
6) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・5個
7) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個
8) バインドねじ M3 x 14mm ・・・2個

Tips: ねじの頭が少し平たいのが「バインド」、丸っこいのが「なべ」です。
「B-1」は、ねじを切り進むための切り欠きがある強力タイプのタッピングねじです。
Caution: タッピングねじをねじ込む相手は金属よりはるかに弱い樹脂ですので、強く締めすぎないようにします。

別売オプションパーツの内容

Raspberry Pi 4B用ケース型ヒートシンク「Geekworm N300」を取り付けるためのパーツです。ヒートシンクに直接触れるため、材料に耐熱性の高いABSを使用しています。
・ステーA2, ステーB2
・ステーD
・9) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

(参考) N300使用によりRaspberry Pi 4BのSoC温度が約10℃低下します。
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファンなし・・・70℃
・N300使用、冷却ファンなし・・・60℃
・SoC貼付タイプのヒートシンク使用、冷却ファン使用・・・55℃
・N300使用、冷却ファン使用・・・45℃
 (室温25℃, 12時間放置後)

必要工具

・付属プラスドライバー (狭さに対応するため専用ドライバーを用意しました)
・ハサミ、ナイフ、ラジオペンチなど (必要に応じてサポート材除去に使用)

付属ドライバーの組み立て方と使用方法

ドライバーハンドル(柄)の薄いバリを取り去り、表面の溝にOリングをはめます。ドライバービットを奥に当たるまで差し込みます。グラグラするのは仕様です。
ビットは1番と2番のコンビになっており、ねじの太さに合わせて向きを入れ換えて使います。ビットがOリングに引っ掛かって抜き取りにくいときは、左右にこじりながら抜くと簡単に抜けます。
ハンドルの頭に3mmまたは4mmの六角レンチ (付属しません) を差し込んで延長できるようになっています。ただし、特に3mm六角穴の耐久性は低いため、本締めには使用できません。

Caution: ドライバービットは弱めの磁気を帯びていますので、フロッピーディスクなどの磁気に弱い物に近づけないようにします。

サポート材の除去

リンク先文書を参照してサポート材を取り除いてください。

mx5638.hatenablog.com

Geekworm N300・Raspberry Pi 4Bの組み立て方

N300の説明書に従い組み立てますが、最後にケースを閉じる4本のねじは指定のスペーサー形状のものではなく、六角穴ねじ (N300付属品) を使用します。

取り付け手順

・選択肢となっている作業項目は、見出しを青色で示しています。

・特記ない限り、プラスドライバーのビットは2番を使用します。

・オプションパーツを使用してGeekworm N300を取り付ける場合は、下記手順の項番9, 11はオプションの項を参照してください。他の手順は共通です。

1. リロケータの判別、長ピンの場合スペーサーの取り付け

PhantomX付属のリロケータ(白基板)は、ピンの土台部分の長さ(高さ)に2種類あります。Twitterで「短ピン (Short pin)」と「長ピン (Long pin)」と呼んでいましたので、この呼称に統一します。9割以上は短ピンで、長ピンは初期ロット品に限られます。

1-1. リロケータの判別方法

下図は2種類のリロケータを斜め下から見ており、上が長ピン (Long pin)、下が短ピン (Short pin) です。リロケータ下面のピンに注目します。
ピンの黒い台座部分の高さが約4.5mm、ピンも含む高さが約8mmあれば、長ピンのリロケータです。多くの場合、台座の側面に横方向の薄い線が見えます。
一方、台座の高さ約3mm、ピンも含めて約6.5mmなら、短ピンです。

また、ブラケットにリロケータを置いて真横から見たとき、ピンガードからピンが僅かに突き出て見えれば長ピン、ピンが引っ込んでいれば短ピンです。(下図)

Caution: この判別方法はPRO用ブラケット本品のみ当てはまります。

1-2. スペーサーの取り付け

長ピンのリロケータを使用する場合のみ、ブラケット全体を嵩上げするために本品のスペーサー2個をブラケットの足の裏に取り付けます (接着します)。足裏とスペーサーのポッチの数と向きを一致させ、スペーサーのポッチのある面を下 (メイン基板に接するよう) にします。
強固に接着する必要はなく、接着剤は何でも構いません。ゴム系やスーパーXが扱いやすいためお勧めします。

2. 冷却ファンの取り付け

冷却ファンは最初にブラケットに取り付けます。本品付属ねじ2本を使用し、ブラケット側面に40mmサイズのファンを内向きに固定します  (風をPhantomXに当てる方向)。付属ねじは10mm厚と5mm厚のファンで使えます。

使用ねじ類 :
1) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・2個

3. X68000本体側の準備

メインの電源ケーブルを基板に挿した状態にしておくことをお勧めします。PhantomXの取り付け後に挿すことも可能ですが、狭くなるため不慣れだと難しいかもしれません。

以下、X68000本体を通常の横向き、前面パネルを手前にして置いた状態で説明します。

3-1. 初めてPhantomXをX68000に取り付ける場合

PhantomXの公式説明のとおり68000 MPUを本体から取り外し、PhantomX付属の丸ピン嵩上げソケットを取り付けます。また、ソケットのすぐ右奥に立っている電解コンデンサーを斜めに倒します。(公式説明をお読みください)

3-2. PhantomXを取り付け済みの場合

嵩上げソケットを本体メイン基板に残し、PhantomX全体を取り外します。そして、リロケータ (白基板)とベースボード (黒基板)は一体のまま、Raspberry Piだけを分離します。リロケータとベースボードも互いに分離する方が後で取り付けやすいのですが、分離時にピンを曲げてしまう可能性が高いです。

Caution: PhantomXとRaspberry Piのピンを曲げないよう、十分注意してください。

3-3. ねじの取り外し

本体メイン基板の2か所のねじ (図示) と、拡張スロット基板の右上のねじ (図示) を取り外します。これらのシャープ純正ねじは使いませんので保管しておきます。

Caution: ねじを回すときに拡張スロット基板に手が触れると、部品の足で怪我をします。厚紙などで基板を覆っておくことをお勧めします。

Tips: メイン基板の固く締まっているねじを最初に緩めるときは付属ドライバーのハンドルを指やペンチで力を入れて回しますが、緩んだ後はハンドルの頭に3mmか4mmの六角レンチを差し込んで延長すると回しやすくなります。手前側のねじを回すために延長する際は、前面のプラスチックパネルをずらすと現れるシャシー上部の穴 (緑四角で図示) に延長用六角レンチを通すようにします。(本来は長いドライバーの軸を通すための穴です)。
前面パネル内側上方に爪が3か所あり、左端と中央の爪は押し上げながら、右端の爪は右に押しながらパネルを手前にずらします。
Caution: パネルの爪が経年劣化していて折れるリスクがあります。(経験済み)

 

4. ブラケットの仮固定

ねじ穴 (図示) を合わせてブラケット本体をメイン基板に置き、本品付属ねじ2個で少し緩く締めます (止まるまで締めてから約1回転戻す)。ブラケットを揺すると僅かに動くことを確認します。

使用ねじ類 :
・短ピンのリロケータ使用時
   2) バインドねじ M3 x 12mm ・・・2個
・長ピンのリロケータ使用時
(項番1でスペーサー取り付け済み)
   8) バインドねじ M3 x 14mm ・・・2個

Tips: 項番3と同様にドライバーを六角レンチで延長すると回しやすくなります。

Caution: 個体差を吸収するため、リロケータとベースボードを取り付けるまではブラケットが動けるよう仮固定のままにしておきます。

5. リロケータの仮置き、位置調整

リロケータ裏のピンに曲がりがないことを目視確認しておきます。

リロケータをブラケットの所定の位置に置き、リロケータ裏のピンが嵩上げソケットのピン穴に軽くはまるよう、リロケータとブラケットの位置を互いに微調整します (まだソケットに強く挿しません)。ピンがソケットの穴にはまると僅かにリロケータが沈み、ブラケットの窪み1段目(上段)とリロケータ上面がツライチ(同一面)になります。(図示4か所。リロケータが重みで右奥に傾くため、手前を指で押さえて水平状態で確認します)

6. リロケータのはめ込み

橙色で示す箇所を強めに押し、リロケータをソケットに挿します。大抵はピンの片方の列が先に刺さりリロケータが傾きますが、慌てず両方の列を最後まで挿します。リロケータが水平になり、ブラケットの窪み2段目(下段)とリロケータ上面がツライチになったことを確認します。(図示4か所)
リロケータとベースボードが一体になっている場合は押し込みにくいため、特に慎重にリロケータに力をかけるようにします。

7. ベースボードの取り付け

ベースボード右手前のねじ穴とブラケットのねじ穴を合わせ、ベースボードをリロケータのソケットに挿します。右手前ねじ穴をねじ留めします。ナイロンワッシャーを使用します。

使用ねじ類 :
6) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・1個
7) ナイロン製ワッシャー M2.6用 ・・・1個

使用ドライバービット : 1番 (細い方)

Caution: ねじの頭を舐めないように気を付けながら最後まで締めます。締め込みが不十分だと、ステーB1がねじの頭に当たり浮いてしまいます。

8. ブラケットの本固定

仮固定だったブラケットを、ねじ2個 (図示) を締めて本固定します。

Tips: 項番3,4と同様にドライバーを六角レンチで延長、または長軸のドライバーを使用すると締めやすいです。

Caution: 雌ねじ側が薄板のため強く締めすぎないようにします。

9. ステーAとステーBの取り付け

9-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

ステーA1とステーB1をそれぞれ、ねじ2個で取り付けます。ベースボードの押さえとRaspberry Piの土台になります。

使用ねじ類 :
5) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・4個

9-2. オプションパーツを使用してGeekworm N300ケースを取り付ける場合

オプションのステーA2をねじ2個で取り付けます。ステーB2はねじ1個で取り付け、空いている方のねじ穴をブラケットの穴に合わせます。ベースボードの押さえとGeekworm N300の土台になります。

使用ねじ類 :
5) なべ B-1タッピングねじ 3 x 10mm ・・・3個

10. ステーCの取り付け

10-1. ステーCの選定

ステーCはリロケータの高低 (長ピン・短ピン) に応じて高さが2種類あります。
・短ピンのリロケータ使用時
  →「L」マークのあるステーCLを使用します。('L' is for Short pin relocator board.)
・長ピンのリロケータ使用時 (項番1でスペーサー取り付け済み)
  →「H」マークのあるステーCHを使用します。('H' is for Long pin relocator board.)

10-2. ステーC上側の固定

ステーCの「L」「H」マークがない方を上にします。上側を本品付属ねじで拡張スロット基板に取り付け、下側ねじ穴をステーBのねじ穴と合わせます。

使用ねじ類 :
5) バインドねじ M3 x 10mm・・・1個

10-3. ステーC下側の固定

ステーCの下側を本品付属ねじでステーBに固定します。
ステーCのねじ穴が僅かに余裕のあるサイズになっており、この部分で個体差を吸収します。ステーBのねじ穴と位置が合わないときは拡張スロットユニット自体の取り付けが緩んだり曲がったりしていないか確認し、必要なら修正します。

使用ねじ類 :
4) バインド B-1タッピングねじ 3 x 10mm・・・1個

11. Raspberry Piの取り付け

11-1. 標準構成の場合 (Geekworm N300を取り付けない)

Raspberry Piをベースボードに挿し、ねじ留めします。ねじ穴が少しずれているときはステーA1, B1の取り付けを緩めて位置を合わせます。(全く合わない場合はRaspberry Piのピンがずれていないか確認します)

使用ねじ類 :
6) バインド B-1タッピングねじ 2.6 x 8mm ・・・4個 (Pi Zero系は2個)

使用ドライバービット : 1番 (細い方)

Tips: 通常は4個すべてのねじ穴を固定する必要はなく、2個でも十分と思われます。図は2か所で固定の例。

11-2. オプションパーツを使用してGeekworm N300ケースを取り付ける場合

Geekworm N300に組み込んだRaspberry Pi 4Bをベースボードのソケットに挿します。N300の角穴がぴったりのサイズで作られているため、ピンがずれることはありません。

ステーDの爪をステーA2の凹みの下に引っ掛け、右へ倒してGeekworm N300を押さえます。

オプションパーツ付属ねじでステーDとステーB2を共締めします。

使用ねじ類 :
9) なべ B-1タッピングねじ 3 x 16mm ・・・1個

12. 冷却ファンの配線

冷却ファンの電源を任意の場所から配線します。自己責任で行ってください。


取り付け方法は以上です。

 

Raspberry Piだけを取り外す方法

Raspberry PiをステーA,Bに固定しているねじを外すことで、ベースボードやリロケータをブラケット側に残したままRaspberry Piを安全に取り外すことができます。
または、Geekworm N300ケースを押さえているステーDを取り外します。

PhantomX全体をX68000本体から取り外す方法

ブラケットをメイン基板に固定している2個のねじを外します。ブラケットをメイン基板からなるべく垂直に引っ張ります (多少こじる方が抜けやすいです)。リロケータが嵩上げソケットから抜けて、全体を取り外すことができます。(嵩上げソケットは抜けません)

Caution: ブラケットにリロケータが付いたままX68000本体へ再度取り付けることはお勧めしません。リロケータのピンをソケットに挿すことが困難なため、分解して取り付け手順の最初から実施してください。

参考:取り付け・取り外しを繰り返す場合のTips

何度も付け外しを行うことは、自動車の世界で言う「シビアコンディション」での使用なのかもしれません。このような場合、接点復活剤をピンに薄く塗布しておくと潤滑性が増して摩耗や金属疲労が軽減されます。PhantomXの公式では特に言及されていませんので、自己責任で行ってください。本品の開発時にはKURE接点復活スプレーを綿棒でピンに塗布してリロケータの抜き差しを50回以上、ベースボードやRaspberry Piの抜き差しも数十回行いました。接点復活剤のお陰か不明ですが、ピン折損などの問題は起きていません。
ちなみに、SDIP丸ピンタイプソケットの抜き差し回数の寿命は製品によりますが日本製の物でも50回程度が一般的のようです。

 

以上